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MPTの地球に優しい開発とは何でしょうか?再利用、地球に優しい材料...
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RHCMプロセスのリーダーとなり、MPTがバイオマス材料に進出成功 2012-02-16


【費斯瑋
/ DIGITIMES記事】消費市場の変化が加速するにつれ、かつて演算速度と機能だけを重視していた電子製品も、徐々に外観のデザインを重視し始めました。特にスマートフォンとタブレットPCが大量に登場し、多くの人々にとって生活の一部となった後、商品の外観から感じとれるセンスの良し悪しは消費者が購買を決断するポイントとなっています。

現在、殆どの機械部品の製造工程によく使われている伝統的な射出成形技術では、伝統的な金型の設定は金型を一定の定温付近で保たせることしかできず、成形後に金型から製品を取り出しています。しかし、それでは最終的に製品表面のる光沢度が余り好ましくないうえ、金型のウェルドラインもはっきりと見えてしまいます。そのため、多くのメーカーはより革新的なRHCMRapid Heat Cycle Molding/高速ヒートサイクル成形)プロセスを導入しています。その技術を通して製品の後処理に掛かる時間を短縮させ、環境への影響を低減し、製造ラインの量産速度が上がるよう希望を託しています。

それらの多くのメーカーの中で、神基科技傘下のMPTは、その技術が一番熟成しており、多くの台湾大手OEMODMメーカーから支持を得ております。現段階の情報産業界においてRHCMプロセスの技術力が一番高く、応用範囲がもっとも広い機械部品メーカーです。

MPT競争技術発展センターのシニアマネジャーである朱明毅博士は、「RHCHは、金型への高低温度を制御する技術になります。金型の温度を高温に制御し、プラスチック材料を型穴に注入してから、ごく短時間で金型の温度を低温の設定温度に下げ、最後に製品を取り出します。それによって、プラスチック製品表面の光沢度が上がるだけでなく、ウェルドラインの問題も発生しません。伝統的なプラスチック成形と比べれば、金型の表面にある紋様をより完璧にコピーできます。」と述べています。

RHCMプロセスは結晶性プラスチックと非晶性プラスチック等に応用でき、製品成形のサイクル及び成形後の収縮問題も改善できます。量産段階のレベルに達するだけでなく、射出された部品の外観が美しく、剛性と耐熱性も非常に理想的です。特にプラスチック材料にガラスファイバー成分を含む製品に対しては、製品の表面に浮遊繊維が現れることはなく、塗装品質も向上できます。RHCMプロセスは現在、ノートパソコン?タブレットPC?LCDテレビなどの製品に応用されています。例えば、現在人気のあるのチョコレートキーボードもその応用例の1つになります。


長年の
RHCM経験によりMPTが同業他社を凌ぐ

RHCMプロセス分野において7年以上の経験を積んだMPTは、1999年に創立されてから現在までに12年以上の歴史があります。2007年に神基科技と正式に合併し、業界内で数少ないワールドクラスの設計能力と製造能力を持つ機械部品の専門サプライヤーとなりました。また、台湾国内外の有名ブランド企業及びOEMODMメーカー等を含む国際的な大手企業にサービスを提供する経験も豊富にあります。同社の現時点における主な業務は機械部品のサンプル作りから金型の設計?金型の製造?プラスチック射出?金属プレス?塗装?印刷及び後組立まで、金型から量産までのトータルソリューションを提供することができます。製品の応用範囲は消費性電子製品?パソコン製品?通信製品及び自動車製品を含む4Cの分野まで拡大しています。お客様の異なる需要に応じて、トータルカスタマイズされた製品も製造することができ、完備された設計力と迅速な製造力及び効率的なサービスを提供しています。

現段階において数多くの会社がRHCMプロセスを導入し始めましたが、製造の歩留まりや製品の品質から見てもMPTとは甚だしい差があります。その鍵は、RHCMプロセスが非常に複雑であるところにあり、金型の製造力を有する必要がある他、プロセスに相応しい材料も必要であり、温度を精密に制御できるコントローラーも欠かせません。それに加熱技術を組み合わせてはじめて、数秒の内にノートパソコンや携帯電話のハウジングを製造することができ、それにより消費市場のニーズを満たすことができるのです。

朱明毅博士は「RHCMプロセスには様々な加熱方式が選べます。例えば、電熱エネルギー等です。私どもはグリーンエコのモットーを実現するため、製造工程において環境への影響が低く、繰り返して利用できる蒸気加熱方式を採用しています。」とも述べています。

MPTが同業他社を凌ぐことができた鍵は、早い段階で先端技術発展センターを設立して、最新技術の研究と開発に専念し、その技術を実際に製造ラインに応用したところにあります。それにより豊富な経験を積むことができ、品質も他社より優れています。

MPTがRHCMプロセス技術におけるリーダーシップを強化するため、先端技術発展センターは材料のサプライヤーと緊密な協力関係を築き、RHCMプロセスに最適の材料を共同開発し、製品の歩留まりと品質を向上させています。最近はバイオマスマテリアルの研究にも進出し、RHCMプロセス技術をバイオマスマテリアルに応用しました。植物から抽出したPLA材質、或いは高比例のガラスファイバーを混入したPA材質等は、石油の使用量を低減でき、自然を愛する企業責任も果たすことができます。


バイオマス材料分野に進出し、グリーン企業の模範になる

現在、MPTが開発したバイオマスマテリアルは2つあります。先ずはバイオマスマテリアル?ポリ乳酸(Bio-Sourced Material PLA)になります。それは自然の材料であり、また自然環境の中で自然分解され、自然に回帰できるグリーンプラスチック材料になります。ポリ乳酸の根源は植物であるため、石油化学製プラスチックへの依頼度を逐次下げることができ、同時にカーボンニュートラルを実現して、省エネ及びCO2削減の企業責任も果たすことができます。適当な材質改良処理を経ることで、ポリ乳酸に耐燃?耐温及び高剛性等の特性を持たせ、さらにMPTが持っているRHCM技術を組み合わせれば、大量のプラスチック製品にもエココンセプトを持たすことができます。

もう1つはポリアミド(ナイロンとも言う)で、使用量が一番高い重要なエンジニアリングプラスチックスの1種であり、総合的な機能が高く、高い加工性を備えているほか、軟化点が高く、耐熱摩擦係数も低く、耐化学性にも優れています。他のプラスチック材料と比べれば、ポリアミドは高比例のガラスファイバーを混入することができ、製造される部品をより薄く、より剛性を向上させられる他、プラスチック材料の使用量も低減することができ、省エネ及びCO2削減の効果に達することができます。特にRHCM技術を駆使すれば、浮遊繊維を生じることは全くなく、ノートパソコンのハウジングにとても適しています。

朱明毅博士は最後に「RHCMプロセス技術がバイオマスマテリアルと融合すれば、高付加価値の機械部品を産出することができ、エコで塗装を必要としないだけでなく、表面は光沢度が高く、滑らかで、プラスチック材料の使用量も低減することができます。」と強調しました。そのため、RHCMプロセスの突破においても、バイオマスマテリアルの研究と開発においても、MPTは他社を遥かに凌駕し、台湾企業において差別化技術のイノベーションにおけるベストモデルとも言えるでしょう。(ソール元:MPT、執筆:林裕洋)


キャプション:RHCMシボ製品--自動車空調システムパネル


キャプション:RHCM高光沢製品--キーボード


キャプション:RHCM成形法の原理

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