MiTAC Precision Technology Corporation
  ニュース> News Content
MPTの地球に優しい開発とは何でしょうか?再利用、地球に優しい材料...
分享:
ウルトラブックブームを拡大させた強化型ガラス繊維製ケース、金属の特性に類似、優れたコストパフォーマンス 2012-03-16

インテル社が次世代ノートパソコンの開発を主導してから、薄型軽量?高機能を特徴とするウルトラブック(超薄型?超軽量ノートパソコン)がたった数ヶ月で店頭に並ぶようになりました。そして、消費市場で最も問い合わせの多い商品となり、各メーカーが新機種を発売するペースも加速させました。神基科技グループに属するMPTは、機械部品分野において設計能力及び製造能力に優れている他、先進的な
RHCMプロセス技術も有しており、強化型ガラス繊維プラスチック製ケースの製造技術に優れていること等からインテル社に認められ、要請を受けてウルトラブックのサプライチェーンに加わりました。ウルトラブックのメーカーにケースにおける価格競争力の高いソリューションを提供することができると期待されています。

アップル社がMacBook Air?iPadを発売してから、消費性電子製品の発展方向が変化したため、インテル社が主導するウルトラブックは、重さにも厚みにも厳しい制限が設けられています。

中でも本体の厚みは20ミリ、12インチ以下の機種であれば18ミリより薄くなければなりません。そして、重さは1.5キロ以下という制限を満たさなければウルトラブックとは言えません。

薄型化という目標を達成するため、多くのメーカーはケースの材質として金属製ケースを第一候補に選んでいます。それは、剛性?重さ及び厚みからみると、一般のプラスチック製ケースは比べものにもならないからです。唯一の欠点は金属製ケースのコストが高すぎることであり、それにより商品の末端価格が高止まりし、1,000ドル以下という目標価格を達することができていません。そのため、メーカーが価格面に競争力があり、強度が金属に近い強化型ガラス繊維製ケースを採用すれば、ウルトラブック市場の普及に役立つことになります。


高強度な強化型ガラス繊維製ケース RHCMプロセスを組合せ 歩留まりが大幅に向上

実のところ、プラスチックにガラス繊維を混ぜ合わせ、その強度と剛性を向上させる方法は長年行われていました。しかし、製造技術がネックとなり、一般的にガラス繊維の混入率は僅か5%30%に留まりました。ガラス繊維の混入率を上げ、そのうえ優れた流動性を保ちたければ、結晶性プラスチック材料を採用しなければなりません。

従来のプラスチックケースメーカーは皆、結晶性材料の扱い方を熟知していなかったため、プラスチックケースに一定の剛性を持たせるようやむを得ず製品の厚みを増やしていました。そのため、市販のプラスチック製ケースが採用されたノートパソコンでは、そのケースの厚みは1.2mmから1.5mmまでとなり、金属性ケースの厚みを遥かに越え、重さも金属製ケースより1/31/2程重くなっていました。

そうすると、強度が金属製ケースに似ており、厚みもウルトラブックの制限を満たすプラスチック製ケースを製造するには、ケースの製造工程に比例の高いガラス繊維を混入することで問題が解決されます。MPTがウルトラブック向けにリリースした強化型ガラス繊維製ケースは、50%のガラス繊維を用いてケースの硬度を高め、一般のプラスチック製ケースより更に高い保護力が提供できます。重さと厚みにおいても、強化型ガラス繊維製ケースは優れており、1枚の厚みは構造設計の違いによって最低0.8mmとなり、金属製ケースの0.7mmにかなり近くなります。重さに関しては、強化型ガラス繊維製ケースと金属製ケースは消費者に受け入れられやすく、サイズがより小さければ、その違いもより少なく、サイズが12インチ以下の軽量薄型機種であれば、その重さの違いも僅か5%以内となっています。

軽量化と薄型化以外に、外観も消費性電子製品の鍵となる条件の1つです。現在、従来のプラスチックケースメーカーの射出成形技術は、プラスチック材料が溶けてから摂氏4050度ぐらいの金型に流し込み、冷却するのを待って成形してから、金型から製品を取り出します。この製造工程は、ウェルドラインと浮遊繊維ができやすく、外観が好ましくないため、表面磨き?鏡面塗装等の後加工工程を加えて、その外観を美しく仕上げなければなりません。

MPTが採用するRHCMRapid Heat Cycle Molding高速ヒートサイクル成形)プロセスは、金型の温度制御を高速変化させて成形するプロセス技術であり、金型の温度が材料の必要温度に達すると、強化型ガラス繊維プラスチック材料を金型に流し込み、材料が固まってから金型の温度を迅速に室温位まで下げ、製品を取り外します。従来のプラスチックプロセス技術より、RHCMプロセス技術が製造する製品は、サイズの安定性がよく、表面光沢度が高く、ウェルドラインや浮遊繊維もなく、製造サイクルは従来のプロセスよりも大幅に短縮できます。たとえ表面の後加工の処理に入ったとしても、強化型ガラス繊維製ケースには何の制限もなく、ノートパソコンの外観設計に柔軟性と自由を与えます。

MPT競爭技術発展センターの朱明毅博士は「各プロセスは、設備?金型及び材料とのベストマッチで決まります。MPTはRHCMプロセスにおいて7年の経験を積んでおり、強化型ガラス繊維材料を導入してからの量産経験も3年を超えています。神基科技の強化型ガラス繊維製ケースはRHCMプロセス技術により、塗装なしで滑らかで美しい質感に仕上がることができ、量産における歩留まり及び品質?コスト競争力においても他社を凌ぎます。」と述べています。

現在、MPTはすでにコストの優位性を持つ強化型ガラス繊維製ケースを提供することが可能で、その厚みと強度は金属製ケースに非常に近く、強化型ガラス繊維製ケースはノートパソコンに応用できるだけでなく、タプレットPCにも応用できます。2012年の第2四半期頃になれば、強化型ガラス繊維製ケースを採用したウルトラブックがブランドメーカーより市場にリリースされていることでしょう。


研究所に大金注ぎ込み 企業発展の基礎を築く

今回、MPTが強化型ガラス繊維製ケースで業界に注目されているのは、同社が新しい技術へのこだわりによるものです。一般の伝統的なケースメーカーの経営戦略とは違い、MPTは差異化技術の発展に尽力し、数年前から社内に大学に匹敵するほどの専属研究所を設け、RHCMプロセス技術の改善研究に絶えず励み、基礎材料?新しい製造方法?新しい表面処理技術の研究?開発とテスト等にも積極的に取り組み、機械部品の外観を向上させています。強化型ガラス繊維製ケース及びバイオマスマテリアルは全てここで研究?開発されています。

研究所の総面積は約2,000平方メートルあり、最新の研究設備と高精度の分析機械を備えています。例えば、走査型電子顕微鏡(Scanning Electronic MicroscopySEM)?原子発光分析装置(Atomic Emission SpectrometerAES)?熱重量分析装置Thermo Gravimetric AnalyzerTGA)等があります。そればかりではなく、研究所には様々な人材がおります。科学研究能力が高く、テスト経験が豊富で、専門技術に精通する専門家と技術者も多数おり、長年新しい技術の研究と開発に没頭し、お客様の製品競争力の向上をサポートしています。

多くのOEMメーカーが利益の大幅下落といった状況に置かれている中、MPTは反対に自分自身の競争力を強化するから着手し、もともと得意とする機械部品のソリューションの他、より進んだトータルテストサービスを提供することで、多くのグローバルパソコンメーカーの指名パートナーになりました。さらにウルトラブックのサプライチェーンにおいても一席を占めています。(MPT競爭技術発展センター朱明毅博士による口述、Digitimes企画整理しました



ウルトラブック製品
BACK
MPT will attend to COMPUTEX TAIPEI 2012 RHCMプロセスのリーダーとなり、MPTがバイオマス材料に進出成功